Hotori Title 2

Vol. 31

97. 8.20 (Wed)



 暑い〜〜〜。お盆を過ぎたというのに、以前より暑くなっているような気がする今日このごろ。自室のクーラーが壊れたいま、とにかく秋が待ち遠しい....というようなことはおいといて、博物館は相変わらず子供たちでいっぱい。そろそろ遊んでいるよりは宿題を片づけた方が....と思わなくもないのだが、考えてみればここは博物館(考えてみなくても博物館 :-)。自由研究をはじめ、宿題の一翼を担えるところでもある(^-^)。

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博物館屋上広場から北北東を見る。遠くに見える山並みは伊吹山なのかな?(自信なし)
 聞くところによると、やはり子供たちの宿題や自由研究に関する質問もちょこちょこあるそうだ。中にはお父さんと一緒に河原で石を拾ってきて、その中で分からないものを尋ねに来たのは良いが、子供さんよりお父さんの方が気合いが入っている、なんて人もいるそうで、誠に微笑ましいエピソード。いいよね、そーゆーの。今週末には子供たちを対象にして、標本を調べたり質問を受け付ける特別イベントもあるようだ。そういうのを聞くと、改めてここは博物館なんだなぁ、って思う。

 え?そんなの始めからわかってるやないかって?

 でもまぁ、なんていうか、私も時々、琵琶湖博物館が観光施設と勘違いしてしまうこともないことはないのだな。それは展示している内容とかやっていることじゃなくて、来館者の振る舞いとか雰囲気を見ていると、そう思わなくもない。実際、そういう側面もあると思うし、ウェブ(Side-B)でもそういう側面から作っているのも事実。友達その他に話すときも「琵琶湖のそばで景色はきれいだし、見て回るのもホント内容充実していて面白いよ」と話していて、その時、本来の「博物館」としての役割というか視点からは話していないと気づく。

 そういう意味では博物館らしいイベント、例えば「フロアートーク」なんかは今までも盛んに強調しているけど、それとか、博物館講座や観察会などはもっと知られて欲しいな、と思う。これから自分のウェブでも告知して、少しでも多くの人に知ってもらいたいと思うけど....ま、私自身、そーゆーのに参加してみなくちゃね。


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今日のフロアートークは楠岡さんによるプランクトン講座。以前見たときは人も少なかったけど、今日は盛況。面白い話だったけど、人が多くて邪魔にならないように退散。
 話は変わって、博物館の来館者が100万人を突破した。京都新聞を始め、いくつかの新聞にはそれなりの大きさで記事が載っていたから知っている人もいるだろうけど、ちょうど10ヶ月で達成。予想では昨日か今日かということで、私も今日達成を見れるかな?と思ったが、昨日の朝10時過ぎには達成してしまった。100万人目の来館者には、3万円の超でかいゾウのぬいぐるみを始め、博物館のグッズ色々がプレゼントされたということだ。でも新聞の写真で見ると分からないけど、先週準備されていたくす玉とか、ちょっとださかったりする(^-^)。ま、博物館なんだから、そんなことに予算はかけられないとは思うけどね。

 なんて言ってるところを見ると、自分自身がやっぱり「琵琶湖博物館=レジャー施設」みたいな考え方しているのが、ばれちゃうよな(^_^;;)

 でも来館者数は当初予想の倍のペース。今年初め1月頃の一時期は1日の来館者数が700人くらいまで落ち込んだ頃もあったけど(平日ね)、空いていたのはその頃だけのような気がする。春休み夏休みでない平日でも、団体が結構来館していたりするので、いつも結構人がいるしね。ホント、想像以上だと思う。お盆の週末はやっぱり1万人近くの人が来館していたというし。

 無論、その想像以上の来館者の中で、一番大変だろうなって思うのがインストラクターの皆さん(もちろん、それ以外にも苦労している人は大勢いると思うけど、私から見える範囲内では、ということ)。彼らにこういう話をすると「ホントにこんなんだったと思わなかった」とか「博物館というから、もっと落ち着いているかと思っていた」なんて言葉をよく聞く。そ〜だろ〜な〜。私もホントびっくりしたしね。確かに完成前から、京阪神からのドライブやデートには絶対にいいところだ、と個人的には買っていたんだけど....やっぱ良いところは誰にとっても良いところなんだろうね。っていうか、滋賀県に良いところが少なすぎるのか?

 ま、そうやって琵琶湖博物館が「博物館」である以上に「観光スポット」になっていることと、そして琵琶湖博物館がやはり「博物館」であるという側面を見せること。その両面を見る夏休みの博物館。

 そういえば、そんななか「博物館のインストラクター」としてやってきたインストラクターの人たちがあの頃のような初心を持ち続けていられるのか、と思ってしまう。色々辛いことも納得できないこともあるだろうけど、がんばれ!って心から思うのだった。







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