Hotori Title 2

Vol. 27

97. 6.18 (Wed)



 6月と言えば梅雨....なわけで、ここんとこ博物館に来るときも曇り空ばかり。前回書いたときのような素晴らしい写真を撮れるわけでもない(;_;)。そーいえば、先日撮った写真のうち何枚かをコラージュして、博物館にあるピクトロ(お高いカラープリンタ)で出力してみたのだが、これがまた博物館で大評判(?)だった。私のもってるDS-7クラスのデジカメは、Web上で見るにはそこそこでも印刷するとちょっと辛いのだが、そこはそれ、やっぱ被写体次第なのかも。インストラクターの女の子にも受けが良くて、ちょっとご機嫌な今日この頃(言ってろよ>おれ ^^;)。

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「古代湖」企画展示室の前。今回はセットからして豪華??(^_^)。
 話は変わって、先日情報利用室の1つのブースでビデオが見れなくなっていた。一通り私がチェックして、ハード、それもビデオ関係のボード故障と推測して報告しておいたのだが、昨日某I社の人が来て、とりあえず直していっていた。で、やっぱりというかビデオカードの故障だったようである。でもって、もう予備が1つしかなくなっている。う〜ん、今後が不安だ(^^)。

 この琵琶湖博物館の情報利用室にあるビデオシステムはMPEG2仕様のLDを元にしているが、今まで良くあるシステムのように各ブースにLDチェンジャーがあるわけではない。裏にあるビデオサーバーのRAIDシステムにLDから取り込んだ動画を保存しておいて、ブース側のマックからLANを通した命令をうけて、ハードディスクからMPEG2画像をデコードして供給するシステムになっている。

 こいつは某I社と某P社の共同システムで、琵琶湖博物館が第一号というか最初のシステムとして納入されているので、ある意味実験台である(^_^;)。当然ビデオカードもカスタムメイドで、I社に予備があるわけでもないらしい。だから博物館にある予備が無くなったら、すぐにはフォローもできないという。修理に来た人と話す機会がなかったので詳しくは聞いていないが、やはり博物館で使う上での耐久性にもやや不安がある感じだ。というか、これもまた実験台なのだと思われる(笑)。今、博物館での実績を元に色々と売り込みを計っているらしいのだが....

 そんなこんなしていて夕方近く、ふと企画展示室からお客さんらしき人が出てくるのに気づく。近くにいたインストラクターの女の子に「あれ?もう企画展やってんの?」と聞くと、「日曜からやってますよ」という。てっきり来週の国際会議に合わせてオープンするのかと思っていた。どうりで学芸員の人も一息ついている感じだったんだな(もち、大忙しの人もいるが)。


 ってなことで、閉館して一応の業務終了後、中に入って見物してみる。前回企画展の「博物館ができるまで」ではボロクソに言った私だが....さてどんなものかいな?

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「古代湖」企画展の中央。今回は内容説明より雰囲気作りが重視されている感じ。
 まず、今回は今までになく気合い入ってる感じ。今までは企画展示室の前に立て看板があるだけだったのが、アトリウム(中央ホール)側にパネルが並んでいる(上記写真)。とりあえず来館者にアピールする感じは出ている。今までは来館者に入ってもらおうという意気込みさえ感じられなかった気もするしね(^_^;;)。

 中に入ってみるとライティングがなかなかいい。水中をイメージしているような淡い光の動きは雰囲気バッチリである。開館時の企画展だった今森氏の写真展以来の凝った雰囲気作りである。展示室のオブジェも含めて、そういった雰囲気作りは過去の企画展にはなかったと思うわけで、イメージとしては悪くない。前回は期待外れだったせいもあってか、今回はわりと良い感じに思える。

 奥へ入っていくとバイカルの水中を模した展示があって、覗き窓からみるような感じになっている。ただ、本物の魚がいるわけでないので、あくまでチャチい印象は拭えない(^_^;)。企画展示室には水槽を入れることができないそうなので、やむを得ないとは思うのだけど、C展示室2階にあるホログラフィなんかだと、もっと良い感じなのになぁ、と思う。が、あれは金がかかりすぎるか?


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バイカル湖の水中を模した展示。覗き穴から見る。
 「まぁ雰囲気は悪くないけど、よく見ればチャチいよなぁ」などと、一緒に回っていた博物館のH君に言いながら回ってみるのだが、よくよく考えると今回は説明の文章とかがイヤに少ない。パネルそのものも少ない。それが割と雰囲気を醸し出しているのかもしれないが、来館者は足早に見てしまえば、ものの5分か10分だろう。ま、ビデオ映像が流れているのを見始めれば、もうちょっとかかるかも知れないが....

 そうこうしているうちにインストラクターのFさんも見物しにやってきた。「前回よりはだいぶマシだよねぇ」というと「そうですか?前回の方がよかったと思いますよ」という。あら?(^_^;;) 「前回の方が見るところが多かったじゃないですか」「そう?でもそれはFさんがインストラクターになる前から、博物館に関わっていたからじゃ...」などと、前回との比較話になってしまった。個人的には内容よりも雰囲気重視だから、今回の方がずっと評価できるのだけど、そういう意見もあるんだな、と反省?。でもまぁ、インストラクターの女の子って真面目だからなぁ....ある意味、私はレジャーランドとして評価しているのかも知れない(って、それじゃあイカンのだが)。


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地元民の生活を再現した展示もある。
 「ともあれ、これで300円の追加料金は、やっぱり高いよなぁ。追加料金無しで見れればいいし、今回なら100円くらいなら十分良い感じだと思うんだけど」というとFさんが「今回は企画展示の追加料金は500円ですよ」。げげっ!そりゃ高すぎる。確かに前回よりは確実にお金がかかってると思うけど、500円って言ったら常設展見るのと同じ値段だ。

 それを聞いてからの私は「500円は高いよなぁ」しか言えなくなっていた(笑)。いやでも本当にそう思う。今回のはデキは悪くないと思うけど、500円(入館料=常設展示分)+500円(企画展示追加料金)=1000円を来館者が払うにはちょっとねぇ。私が普通の来館者だったら払わない。友達つれてくるときも払わない。なんか前回と同じことしか言えなくなってくる。

 だいたい私が見てる限り、企画展示なんて来館者のうち、どれだけの人が入っているかっていったら、1%も入ってるのかな?って思うくらい、企画展に入ってる人を見ない。団体はまず入らないし。そう思えば、せっかく作ったのに全然来館者に見てもらえないってのも、ちょっと哀しい気がするんだけどなぁ。予算とかの都合があるとは思うけど、なんとか追加料金無しで見られるようにならないのかなぁ....

 今回の企画展、内容というか雰囲気は良かったと思う。企画展らしい感じは出ているしね。でもやっぱり高い!と思う。常設展のように500円で3時間、みたいなパフォーマンスは無理にしても、もっと手軽に気軽に入れるようにならないのかな?そればかり思う今回の企画展でした。







 
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