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湖畔の博物館へ、もう一度
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ひとしきり回らない風車を眺めて、その異様なまでの大きさを十分堪能したあとは、烏丸半島の北岸沿いの遊歩道を歩いて琵琶湖博物館の方へ向かう。黒い雲が低く垂れこめ、琵琶湖西岸の北の方にある比良山は、霧に覆われて全く見えない。琵琶湖大橋もいささか見えにくいくらいだ。 久しぶりにゆっくり湖岸を歩ける時間が持てたのに、こういう天気なのは少々残念なことだが、考えてみれば昔、毎週博物館に来ていた頃は、こういうこともしばしばあった。というか、意外と雨の日、雪の日が多かったことが思い出される。雷雨で博物館が停電になったことも2度ほど体験したし、膝まですっぽり埋まるほどの大雪の日に苦労してやってきたこともあった。どんな景色を見ても、ここから見る風景は、私にとって色々なことを思い出させるものだった。 そんな感傷に浸りつつ、グルっと烏丸半島を周回し、琵琶湖博物館西側の広い芝生公園に出る。天気が良ければここでお弁当を食べる人たちも多く、春秋の季節の良いときには、博物館内のレストランなんぞで食事するより、お弁当を持ってきてこの芝生で食べるのが何よりも最高の昼食だと断言できるくらいだ。 しかし今日はこの天気。さすがに芝生公園には誰もいない。十分に水を吸った芝生は、ところどころぬかるんでいて、気をつけて歩かないと靴が泥だらけになりそうである。にも関わらず、私は正面に比叡山を見つつ芝生を横切り、琵琶湖岸にまで出てみた。雲が黒く低く垂れこめ、湖面も黒く映って陰鬱な雰囲気を醸し出している。蒸し暑さを考えなければ、まるで冬の琵琶湖のようである。 |
台風が通過したのに、まだまだ厚い雲の下の琵琶湖。 |
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