SideB Again

湖畔の博物館へ、もう一度

Vol.2
「台風一過」

2001.8.22 (Wed.)
Part 1

2001.9.10 初出
2001.10.1 デザイン他全面改訂

 

 2年ぶりに上陸した台風は夏の台風らしく迷走し、気象庁をはじめ、あちこちの気象予報をせせら笑うように歩みを止め、自転車並みの速度で関西を掠め、ようやく東へ去っていった。お盆を過ぎてから大阪に戻ってきた私は、翌日には東京へ帰る予定だったため、台風による新幹線の乱れには影響されなかったが、博物館へ行けるのは今日だけだったので、行けるかどうかは台風の気分次第という感じであった。

 それでも未明には東海地方へ抜け、朝方まで残っていた雨も止み、大阪では10時前には晴れ間も出てきた。となれば、午後から台風一過となりそうだし、再び琵琶湖のほとりまで行くことに決めた。

 午前中、大阪で所用をこなしてから滋賀へ。当初は大津港から琵琶湖汽船で鳥丸半島へ行こうと思っていたが、通り過ぎたとはいえ台風直後、船が動いてるかどうか怪しいものだ。そんなわけで、素直に?一番一般的なルートであるJR草津駅から近江鉄道バスで鳥丸半島へ向かう。大阪では昼近くになって晴れてきていたが、滋賀県に入るとまだまだ雲が厚く、雨が降ってもおかしくない雰囲気である。

 

強い風が吹いているのに止まったままのダメ風車

台風一過で、まだ風がきついのにも関わらず、全く止まったままで動かない風車「くさつ夢風車」。ダメじゃん...
(烏丸半島北岸遊歩道付近から)

 今回、琵琶湖博物館に来た目的は、7月20日から開催されている企画展『鯰(なまず)』である。前回はちょうど開催直前のころで見られなかったので、今回はそれを見に行こうとやってきた次第。

 と、その前に、前回は「ひゃ〜、こんなもんができたのか〜〜!」と異様な光景にビックリするだけだった風車をじっくり見るために、琵琶湖博物館とは鳥丸半島の反対側にある草津市立水生植物公園「みずの森」付近へ。前回書いたように、この異様なまでの大きな風車は草津市がオランダから輸入したもので、建っているのは烏丸半島でも「みずの森」の敷地内である。

 琵琶湖博物館前から相変わらず広大な空き地のままとなっている烏丸半島中央部を抜けて「みずの森」の方へ歩いていくと、風車はますます圧倒的な大きさをもって存在感を示すようになる。国内各地を旅してきた(というよりはドライブしてきた)私だが、これほど大きい風車は、そうなかったように思える。

 しかし、ふと気が付くと、台風一過で相変わらず風は結構吹いているのにも関わらず、風車は全く回っていない。前回来た時は、さほど風がなかったのにも関わらず、風車はゆるやかに回っていた。なのに今日、これだけ風があるのに何故?という感じだ。

 もしかして早くも壊れてしまったのか?それとも台風で風車が回りすぎて壊れてしまうのを避けるために止めているのか?

 原因はさっぱりわからないが、どちらにせよ、なんとなく間抜けな感じがするのは否めない。やっぱり風車は回っていてナンボのものでしょう (^o^)

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