SideB Again

湖畔の博物館へ、もう一度
Vol.1 「変わりゆくもの、変わらないもの」 Page4

 

 そんな風車を振り返り見つつ、琵琶湖博物館へと向かう。館内に入る前に、ぐるっと烏丸半島の湖岸沿いをブラブラする。真夏の太陽が暑い。夏の真っ昼間だから仕方ないけど、汗がドッと吹き出てくる。それでも暑さを堪えて、久しぶりの景色を眺める。

 烏丸半島から内陸側の景色は、風車の存在で良くも悪くも大きく変わってしまったと言える。が、琵琶湖側の景色は以前のままである。私にとって、ここからの景色はもう、心のどこかに常にあるもの、といっていい。琵琶湖博物館に携わったことと、そこの人との触れ合いとともに、欠かせない思い出である。決して忘れ得ぬ思い出として...

 しばらくしてのち、館内へ入る。今回はお金を出してチケットを購入して...と思ったが、通常のチケットでは館内は見て回れても、一般の人が入れない事務部屋や研究棟へ行くと怒られる可能性がある。久しぶりの今回はそちら方面にも挨拶しておきたいので、裏の守衛室から関係者バッチをもらって館内に入ることにした。

 事務室やいくつかの部屋を覗いてみるが、土曜日ということもあって学芸員さんはお休みの人が多く、数人の方と話したのみであった。また嘱託の人たちも、滋賀県の場合には契約の更新が最大5年という決まりがあるため、開館当初からの人はこの3月でみんな辞められてしまい、ほとんどの人は知らないという状況になってしまった。派遣も含めて、知った人は1人のみだった。

 そのことも良いのか悪いのか疑問なところだ。県職員でもない人が長く勤めるのも変なのかもしれないし、確かに弊害がないわけではなかろう。けれど、同じ代金を払って慣れない人と代えるというのも、これまたおかしなことだ。いかにも「お役所的」な対応と言えるだろう。数字や前例を基準にすることはできても、それだけなのだな。

 嘱託職員の、一月における最大勤務日数の制限も同じことだ。これらは別に滋賀県だけというわけじゃないし、一月の最大勤務日数の制限については、各種保険の支払いとも絡む問題であることも承知している。けれど、そういったおかしな制約が、さらにおかしな規約を生み出していると言えるだろう。

 

琵琶湖博物館正面玄関前から風車を望む

琵琶湖博物館正面玄関からバス停方向へ向かうと、正面に風車が見える。
(琵琶湖博物館正面玄関前にて)

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