Hotori Title 2

Vol. 48

98.06.27 (Sat.)



 土曜日である。夕方から大阪で飲み会がある。その前に久しぶりにレコードを買いにも行きたい。けれど今日は、琵琶湖博物館で研究発表会なるものがある。ちょっと興味はある。いつも顔を合わせている学芸員の人たち。その人たちがどんな研究をしているか、やっぱり興味がある。その研究の一端を知る機会ってのはなかなか無いから、貴重な機会ではある。

 というわけで、しばらく前から「行こうかなぁ、どうしようかなぁ」なんて考えていた。傍聴するための申し込みは1週間前で締め切られているが、そこはそれ、当日行ってもどうにかなるだろうとは思っていたけれど、そのためか当日朝まで迷っていた。

 迷いつつも、普段の土曜日なら遅くまで寝ているところを会社に行くのと変わらない時間に起きた時点で、行くつもりだったのかもしれない。結局は会社の同僚の車に乗せてもらって行くことになった。おかげで眠い....

川那部館長
研究発表会最初の川那部館長による開会挨拶
 色々な事情から、今日はできるだけ私だとバレないように?いつも琵琶湖博物館に行くような服装とは違う怪しい感じ+派手なグラサンな格好で行ったのだが、受付の前を通った瞬間に「あら、おはようございます」と、あるインストラクターさんから言われて、すぐにバレてしまった(^_^;)。う〜ん、ブリーチで髪の毛を緑なんぞに染めておけば良かったかなぁ(アホか>おれ)。ホント、そっと覗いて、そっと帰りたかったのだけど....

 館内にあるホールに入ると、最初の川那部館長の開会挨拶が始まっていた。すでにホール内の座席の半分以上は埋まっていて「へぇ〜意外と人が入ってるもんだなぁ」と、琵琶湖博物館やこのイベントを仕切っている人たちには失礼なことを心の中で思ったりする。

 とりあえず着席して館長の講演を聞き始めるが、それからの発表会の間、自分自身危惧していたのは「果たして寝ないでちゃんと全部聞けるか?」という、またまた失礼なことであった。興味あって来たものの、睡眠不足&お疲れ気味だし、ちょっと心配。自分にとって退屈な話にならないことを祈るのみである....

 最初の館長の講演の内容については、途中から聞き始めたこともあり割愛。『今 琵琶湖研究で求められていること』というテーマで、御自身の経験も含めて話されていたのだけど、正直言ってよく分からない面もあったので....あ、こんなこと言って良いのかな?(^_^;)


脇田元学芸員
OHPのレジュメを表示させながら発表を行なう脇田元学芸員
 で、館長の講演ののち、午前中の3人の学芸員さんの発表が始まる。最初は、この春から岩手の大学へ移られた脇田元学芸員による『環境問題をめぐる行政と住民の相互関係』というテーマの発表である。

 この発表会がどんな雰囲気で進むのだろうかと思ったら、いきなり「わずか20分の発表のために、わざわざ岩手からやって来ました」という脇田元学芸員ならではの毒舌(冗談)で始まったのには笑ってしまった。久しぶりにお目にかかったが、変わってないなぁ、という感じだ。

 すっかり場が和んだところで、環境問題に対する行政と住民意識の違いについて、滋賀県では有名な「せっけん運動」を例に取りながら、問題点を指摘していった。このところダイオキシンや地下水汚染の問題がニュースでも大きく取り上げられていることもあって、非常に身近なテーマであるし、これからもっと切実になるテーマだろうと思う。

 発表時間が20分という短さもあって急ぎ足の発表になり、深いところまで説明しきれないのは脇田元学芸員御自身も辛そうであったが、力説していた、環境問題を解決する際の社会的合意形成をはかるポイントや、「せっけん運動」での住民運動に行政の関わっていく過程での変容については、聴いているものにとっても強く印象づけられた。

 あと印象深かったと言えば、竜谷大学の田中先生という方がコメンテイターとして、脇田学芸員の発表内容に解説を加えていたのだがその中で、脇田学芸員が行政や運動団体および運動団体間で科学“的”知識に対するスタンスの取り方の違いがあることを強調していたのに対し、住民運動などが科学を推し進める側面もあることを忘れてはならないとの指摘があったことだ。これは脇田学芸員の話になるほどと思って丸呑みしていた分、私にとっても鋭く心に残るところだった。


戸田学芸員
ビワコダス・ホームページに接続して、Javaによるグラフィカルな風観測データー結果を実際に表示させているところ。
 2人目の発表は、日頃琵琶湖博物館のコンピューターを一手に管理している戸田学芸員から「ビワコダス」の発表である。ビワコダスは、滋賀県に10地点の風観測所を設け、その記録をリアルタイムにネットワークを通じて知ることのできるシステムである。一見、大掛かりに見えるこのシステムが、草の根的な活動で作り上げられていったというのは驚きで、関わっている人たちの熱意ってのは凄いなぁ、と前々から思っている。

 コンピューターに詳しい戸田学芸員らしく、OHPの代わりに、コンピューター画面を大きく映し出して、HTMLで書かれたレジュメを聴衆者に示しながらの発表であった。聞いた話では今週、この発表会のために大量のOHPペーパーなどが消費され、OHP用紙が切れて大変だったそうだ。その点、直接コンピューター画面を投影すれば、わざわざ印刷する必要もなく、印刷時間も省けるし(ピクトロに出力する場合、1枚15分もかかる)、なによりも環境に優しい(ピクトロの使用済み溶液は産業廃棄物だ!)。

 この辺はこれから多くの学芸員の方々や、琵琶湖博物館に限らず多くの人たちに見習って欲しいものだと思う。この方法は特に難しいことではなく、使い慣れたワープロなどでもできることである。コンピューター画面を出力する装置が全ての学会などで用意できるのかどうかはともかく、そういった装置がある場所では非常に有用なものだしね。特に琵琶湖博物館というところは環境にも関わる場所なのだから、環境に優しいプレゼンの方法を多くの人に取りいれて欲しいという気がする。せっかくそういった装置があって、みながコンピューターを使えるのだから....

 さて発表内容の方は、「ビワコダス」の前に雪の観測をしていた「ユキダス」も含めて、その活動経緯と様々な問題をどう解決していったかの紹介が中心。特に雪の観測と違って、風の場合、自動観測が必要であることなどの問題をどう乗り切っていたかを力説していた。また、そうやって琵琶湖の周囲の風を観測したデーターの生かし方として、まだ分かっていない琵琶湖の湖流の発生メカニズムを知るためや、教育利用をあげられていた。

 で、面白かったのはコメンテイターとして登場した、彦根気象台防災課長の能勢さんという方のコメント。以前、朝日新聞(だったかな?)にデカデカと出て知られるようになったが、ビワコダスの風観測機器は安く上げるために、国が観測機器として公認した機材ではない。で問題になったのは、そういった機器で集めた観測データーをむやみに公表してはならないということ。現在C展示室入口の床一面地図の部屋で、このビワコダスのデモが見れるのだが、これにも気象庁がクレームをつけたのだ。

 端から見れば(ん?見ていて良いのか?)、まーなんとも情けない話で、なんちゅうかお役所的というか、そりゃ確かに精度が基準に達してないかもしれないものを公開するのには問題があるかもしれないけれど、なんか戦前の気象情報は軍事情報という時代の規制が今でもあるのかな?と思わせる(ま、今でも気象情報は軍事情報の1つだけど)。とにかく、せっかくのデーターがインターネットで公表することもできないのだ(実際には観測データーをグラフィカルに見ることのできるホームページは存在するが、公開はされていない)。

 そんなわけで公認された機材を使用したいが、そのような機材は高価で琵琶湖博物館の予算で導入するのも難しい。それを能勢さんは「データーは防災にも生かせます」ということをアピールして、さかんに来館されていた滋賀県の本庁の方にアピールしていたのが印象的だった。まぁ、色々あるにしても、せっかくのデーター、広く生かせなければ意味がないわけで、そう遠くないうちに、広く皆が共有できることを祈りたい。


用田学芸員
聴衆者の質問に答える用田学芸員(左から3人目)
 そして3人目の発表者は、フロアートークなどでも軽妙にトークを展開する用田学芸員。歴史関連の展示のあるB展示室の主といっても良い存在である。今回の発表ではクールに、かつ短い時間でも非常に分かりやすい発表を展開していました。

 B展示室の丸子船展示脇に設置された「丸子船交流デスク」に寄せられた、来館者の木造船に関する記録の紹介に始まり、琵琶湖における木造船の歴史的な流れを、前方後円墳の時代から近代まで紹介されていた。その歴史的な流れの中で、本来一番強調したいポイントであったであろう、安土桃山時代の変革については、時間がおしていたこともあって駆け足になっていたのが残念だった。私ももうちょっと詳しく聞きたかったと思う。

 用田学芸員の話の中では、丸子船の構造が琵琶湖で使用されるために特徴的な構造をしており、それが何故そういった構造になったのかが説明されていたが、何も知らなかった私としては結構インパクトがあった。B展示室の中央にドドーンと置いてある丸子船は、琵琶湖博物館の目玉展示の1つなのだが、その丸子船が琵琶湖の、近江という国の交通の歴史においてどれだけ重要であったは、おぼろげに知っていたつもりだが(もちろん、それは琵琶湖博物館に来る機会ができるようになってから知ったのだけど)、その丸子船が構造上、普通の木造船と比べてどこが違っていて、それにどういう意味があったか、というのは知らなかったため、それを知ることができたのは、今回の発表会でも一番強く印象を受けたものの1つだった。



 午前の発表が終わって、本当は帰るつもりだったのが、意外にも全然退屈せずに過ごせたこともあって、午後の発表も聴こうかな〜という気になっていた。午後の発表を聴くとなると、飲み会の前に買い物をすることをできなくなるが、寝ることもなく午前中の話を聴くことができたし(^_^;)、ちょっと聴いてみたい発表もある。

 なんだかんだ迷っていたが、結局午後も聴くことにした。そういえば、昼飯は食わなかったなぁ....(^_^;)



内田学芸員
滋賀県のトンボの分布について発表する内田学芸員
 午後の最初の発表は、内田学芸員による『滋賀県のトンボの分布』の発表である。実際には「滋賀県トンボ研究会」なる会が精力的に調査した成果だという。スライドで研究会の活動の様子なども紹介していたが、県下各市町村毎に多くのトンボの生息確認し、種類を確実に確認するという作業には頭が下がるばかりだ。好きとはいえ、調査箇所が3000ヶ所だとか、100種類近くものトンボを同定するなんて、考えただけで気が遠くなりそうな作業である。

 ビワコダスでもそうだったが、こういった草の根の活動が博物館を支えている面があると感じると同時に、ホントそういった人たちの精力的な活動には、ただただ感心するばかり。凄すぎる。

 発表では、収集された膨大なデーターの一部をOHPにして発表されていたが、それぞれのトンボの分布について詳しく解説を加えている時間がなかったようで、それがちょっと残念。もともとトンボに詳しくない人間としては、その辺を聴きたかったところである。

 ま、その辺は7月18日から始まるトンボの企画展で詳しく解説されることを期待したいところ。発表の最後でもしっかり宣伝していた(当たり前?)。


岡村氏
実際の足跡化石を手に解説する岡村氏
 続いては、A展示室でおなじみの足跡化石に関する発表である。滋賀県足跡化石研究会会長の岡村さんという方が壇上に立ち、足跡化石の研究の歴史や、その研究の難しさを説明された。

 正直なところ、私自身も琵琶湖博物館で知るまで足跡化石ってものがどういう意味を持つのか知らなかったわけで、今回の発表でも体化石(普通の化石)と足跡化石が互いに補完する部分があること、そして足跡化石を発掘する難しさなどについて知ることができた。実際の化石なんかも壇上で見せながら発表もあって、一見地味に見える発表も楽しく聴けたように思う。

 特に印象的だったのは、足跡化石を実際に発掘せずに、X線撮影とコンピューター処理によって復元するという方法の紹介。素人目にも非常に現代的な手法であり、CTスキャナなどがこういうところにも積極的に使われているんだなぁ、と感心すらした(反面、お金がかかりそうだけど)。機械内部の故障などにもこういった手法は使われているから、手法そのものに珍しさはないけど、なんとはなく化石発掘とか言うと、泥臭い印象が強かったので、その認識を改めなきゃと思った次第。


前畑学芸員
ナマズの生態について熱弁をふるう前畑学芸員
 午後3人目の発表は、前畑学芸員によるナマズの生態に関する発表。人柄が出た、明るく楽しい感じの発表でしたが、とにかく全て自分の手と足と眼による調査の発表だけに、その熱意たるや(独特の語り口調も含めて)大変なものがありました(^_^)

 琵琶湖に面した水田で自身が調査したナマズの各データーや写真を中心に展開されていましたが、素人の私にはそれらのデーターよりも、ナマズの生態そのものの解説の方が面白かった。ナマズの産卵におけるつがいの行動の紹介、とりわけ巻き付き動作が産卵の直接的な行動というよりディスプレイ効果の行動というあたりの解説は記憶に残ったし、琵琶湖のナマズと京都のナマズの比較の話は、乱暴な比較であったものの、前畑学芸員の琵琶湖のナマズたちへのこだわりが伺えて、別の意味で印象的でした。

 また、この発表では、前畑学芸員の発表に対するコメンテイターとして登壇された滋賀県水産試験場の高橋さんという方の話も非常に興味深かった。どちらかというと問題提起的な話だったが、ヨシ帯の近くに放流された稚魚(仔魚だったかな? ^^;)が、わざわざ酸素の少ないヨシの岸縁側へ移動するというのは、ホント、答えが出たら知りたいと思ったものだった。


中井学芸員
中井学芸員によるビデオなども駆使しての発表
 最後に発表のトリを飾ったのは、中井学芸員のブラックバスことオオクチバスやブルーギルの繁殖活動に関することを中心とした発表。実際の繁殖活動の場面を撮影、編集したビデオなども放映しながらの発表で、ちょっとしたドキュメンタリー番組っぽく、非常に楽しいものでした。

 発表の最初に琵琶湖における外来魚の問題を取り上げ、その問題の魚であるオオクチバスやブルーギルが魚類の繁殖生態を研究している中井学芸員の研究ターゲットになった経緯に軽く触れた後、本題の研究発表、そして最後には再び外来魚問題を取り上げて、最初の脇田元学芸員の発表にもつながる社会的側面への問題指摘という発表の流れは、ホントに分かりやすかったし、印象深かった。

 とはいえ、発表者の本意がそこにあるかどうかは別にして、素人な人間にとってもお馴染みのブラックバスやブルーギルの繁殖生態の発表の部分が、私にとって一番興味深く楽しかったのは言うまでもない。それらの魚が子育てするなんて知らなかった私は「今までいた魚より獰猛で強いわ、おまけに子育てするわ、では増えるのも当然なんだなー」なんていう素人丸出しの感想を抱いたものである。

 流されたビデオにも登場した産卵時にブラックバスが頭を下げる行為の謎や、回帰性があるのではないかという可能性など、聴衆者が思う疑問も明快に指摘していたのが印象的だった。

 また個人的には、琵琶湖博物館で嘱託として働くHさんが、いつもいつも中井学芸員の撮影した水中ビデオを見て、色々チェックしたりビデオプリントしていたりしている大変な作業を知っていたので、彼女が苦労してる行為が、なるほど実はこういうに生かされていたのだったのか、と得心がいったものだった(^_^)



 んで、いささか時間をオーバーして午後の発表が終わり、残すは総括討議だけとなったが、私はここで退出。琵琶湖博物館から大阪までは結構時間がかかるので、さすがにこれ以上聴いてると飲み会の時間に間に合わない。それにこう言ってはなんだが、各学芸員さんの研究されている内容を知るという目的は達成されたんだしね。

 ってなわけで、琵琶湖博物館をあとにすると、朝と違ってすっかり良い天気になっていた。大阪へ向かうバスや電車の中で、発表会の内容や雰囲気を思い返してみると、やっぱり行って良かったな、と思ったものでした。

 ただ、発表者も聴衆者も、おそらくは企画実行にあたった方々も思っていらっしゃると思うのだけど、発表時間が短かった。いずれの発表者も早口や端折りながらの説明にならざるを得ず、聴くのには結構な集中力を必要とした。ちょっとでも興味がない話題だったり、聴くのに疲れていると、まるで頭に入らないんじゃないかなぁ。

 コメンテイターもどうだろう?最初はコメンテイターってなんだろう?と思っていたものの、いくつかの発表については、コメントされていた方の指摘や話は面白かった。が、全体としてはその時間を発表に費やすほうが良かったのではないかなぁ、と個人的には思った。どちらが主か、という問題においても。質疑応答の時間も少なかったし。

 私は、このような研究発表会が次いつ行われるのか(果たして行われるのかどうかも含めて)知る由も無いが、1回で多くの発表を行なうより、定期的に行なって人数を限定したほうが良いように思う。もちろん、一人の持ち時間が1時間なんてものになると、きっと寝てしまいそうになると思うのだが(^_^;)、それでもあと10〜15分くらいは発表時間があっても良かったように思う。

 もっともそれは、行なう側の苦労というのを全く考えてない、あくまで第三者の勝手な感想であるのだが....

 ともあれ、予想外に良かった。などというと琵琶湖博物館ならびに企画実行にあたった方々に非常に失礼だが、本音である。寝そうになるどころか、ちゃんと興味深く聞けた。自慢じゃないが、集中力の持続性の無さには自信のある、この私が聴けたのだから(^_^;)。

 まぁ、午前の部が終わったときはケツが痛かったし、午後の部は4人連続じゃなくて、途中で一度休憩を入れて欲しかったりしたが....。ただ、ホールでやって正解だったように思う。これが一般公開なしだったり(だったら私も行ってないけど)、セミナー室でやっていたりしたら、私も眠たくなったかもしれない。やっぱり場の雰囲気ってのが、聴衆者にも発表者にも良い影響を与えたのではないかなぁ。

 あとは、こういった発表会に、もっと一般の人が聞きに来てもらえるようになれば、最高じゃないかな、と思う。もちろん、今回も一般公開の企画で、琵琶湖博物館でも広報誌などと並んでチラシが配布されていた。ホントはこの Side-B でも告知する予定でいたのだが、私の怠慢さとプライベートでの忙しさで、結局告知できなかったのだけど(興味あったのに〜、という人はごめんなさい)。

 こういうイベントに来るのは結局‘身内’だけだろうなぁ、などと思っていたし、実際のところ今回の発表会に来ている人で、各種調査を含めて琵琶湖博物館に関わる人以外では、どれだけの人が来たか知りたいところである。昼間に受付で聞いたところ、170人くらいの方が来られていたとのことだけど....

 割と定期的になれば、ある種の市民講座みたいになって面白いかな?と思うのだけどね。ただ、そういう意見も行なう側の苦労を、またまた考えてないんだが(^_^;)。

 この発表会の直前、ある学芸員さんが「なんか、いつのまにか、こんなおおごとになってしまって」と話されていたんだけど、でもそのパワフルさというか前向きなところを、琵琶湖博物館には忘れて欲しくないと思ってる。だからこそ、魅力的なんじゃないだろうか?その精力的な姿勢が、きっと展示にもあるからこそ、何度も見に来てくれる人がいるんじゃないだろうか。なんとなく、そう思ったりする。そして、私が琵琶湖博物館を好きなのも、それを感じられるから、だと思う。

 ともあれ、今回の研究発表会で発表された学芸員の方々、企画実行に携わった方々、どうもお疲れさまでした。次回も....期待したいと思います(^_^)







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