Hotori Title 2

Vol. 38

98.01.14 (Wed)



 謹賀新年。って、あまりにも遅すぎ(^_^;)。そんなわけで、年末に書こうとしていたことも新年に書こうとしていた内容も、すでに時期はずれ&忘却の海に消え去っているわけで、それはともかく今年もヨロシクなのです。

京都駅構内のポスター
京都駅構内に貼ってあった博物館のポスター(JR京都線上りホーム階段にて)
 さて、その年末に気づいたことだが、今一番トレンドな?ステーション、JR京都駅の構内に琵琶湖博物館の企画展の広告ポスターが貼られていた(右の写真参照)。滋賀県以外で琵琶湖博物館のポスターを見たのは始めてだったりする。それも企画展のポスターってのは見たこともなかった。見た瞬間、思わず「お〜〜」と(心の中で)思ったわけで、人目をはばかりながらもデジカメで撮影したのであった(^_^)v。

 ま、とにもかくにも最近は博物館に来れば、「人が少ないねぇ〜」ばっかり言ってるような気がする。インストラクターの人たちにも思わず「暇でしょう?」と声をかけてしまうくらい閑散としている。平日は3〜400人の時も少なくないという。日曜は2000人くらいの盛況なときもあるようだが、反面平日より少ないという時もあるそうだ。小ぢんまりとしたところならいざ知らず、これだけ広めの博物館だと、1日の来館者が300人やそこらでは、ぱっと見、人がほとんどいないように思えるのも納得できる。

 おまけに企画展は元から人が入らないところだから、さらに輪をかけて来展者が少ないのもこれまた当然。というわけで、せっかく色々と企画展をやってるんだから、ちゃんと告知活動するほうがいいよね。お金もうけでやってるわけじゃないんだし。できるだけ多くの人に見てもらってナンボなんだしね。と、日頃、初めての来館者は企画展は特に見なくても...なんて言ってる私がいうのも全く矛盾しているけど(^_^;)。


赤い実
博物館裏手にて...
 さて、この来館者の少なさ、もちろん事前に予想されていたことなのだろうけど、滋賀県在住の人の話を聞くところによると、県民性もあるんではないかな?ということらしい。

 私自身、つい最近滋賀県に引っ越して来たものの、長らく滋賀県ってのは新幹線とか名神高速で通過するだけのところだったので、滋賀県の県民性ってのは、さっぱりわからない。でも聞いた人が口を揃えて言うには、なにか新しいものが出来たときにはドバーッっと大量の人が押し寄せるが、しばらくすると閑古鳥が鳴くのが滋賀県、ということらしい。

 確かに大津のPARCOなんか見ていると、そう思うこともなくはない。出来たときは人出が凄かったみたいだが、最近行くと、あまりの人の少なさに「おぃおぃ、もうすぐ潰れるんじゃないか」なんて思ったりする(^_^;)。いや、マジで。

 私が大津で買い物や遊ぶことがほとんどなく、心斎橋などで週末を過ごしていることが多いだけに、その対比を見ると余計にそう思う。これにまた、浜大津にOPAはできるし、新しい琵琶湖ホテルのところにも色々出来るみたいだし、大津の湖岸道路沿いを走っていると、まるで5年遅れのバブルがやってきてるようにも感じられる。


冬枯れの林と博物館
冬枯れの林と博物館
 そんな中、琵琶湖博物館も「旧来の施設」になりつつある。博物館なんだから、別にPARCOやOPAなどの施設と張り合う必要はないはないにしても、なんか最初の年だけドカーッと人が来て、あとは閑古鳥が鳴くようなものになってもなぁ、と思う。せっかくこれだけの施設なんだから。

 もちろん、博物館としては単なる物珍しさによる観光客ではなく、興味ある人がリピーターになってくれるほうがいいわけで、その方向を目指してはいるようではあるが、それにしてもこのペースで落ち込んでいくと....と思ったりする。まぁ、文化施設なので、客の入りだけが云々ではないとは思うけどね。

 でも個人的に気になるのが、私自身すら、この「琵琶湖のほとりから...」に書くネタが切れてきているということ(^_^;)。平穏無事、変化もなし、ではさすがに書くネタがないのである。もしかすると、2度目3度目来館した人も見て回ってあまり変わってなければ、次に来ようと思うまでのタイムスパンが徐々に長くなるんではないかな?

 実際には1回や2回では見切れない部分が多々あるはずなんだけど、来館者がそれに気づけない場合が多いんではないかと思う。私自身、未だに「こんな展示あったの?」ってこともあるしね。そういった「日頃気づかない部分」にスポットを当てる企画があっても良いんではないだろうかと思ったりする。予算上、企画展を頻繁にテーマを変えてやるわけにもいかないだろうし、今ある展示をさらに活用して、来館者に変化を与えるなんてこと、出来はしないのかなぁ、なんてね。

 そういった「変化」について思うのは、プラネタリウムである。やってることは一緒だし、ハード(施設)は一緒なんだけど、ソフト(上映内容)で毎月変化をつけている。最近は私もなかなか行く機会がないけれど、昔は毎月住んでいた市の小さなプラネタリウムに行ったりしていた。なんとなくそういうものが欲しい気がする昨今。


フロアートーク
本日のフロアートークは宮本学芸員による滋賀県の地盤の話。身近な話題だけに聴衆も多かった。
 と、なんだかつまらない話ばかりになってしまったのもネタがないからなのだが(^_^;)、毎日変化あるのが「フロアートーク」。以前から博物館のイベントでは私のイチオシのものなのだが、今日の宮本学芸員によるフロアートークもなかなか興味深かった。

 いつもの話題とは違って、今回は滋賀県の地盤の話。あの阪神・淡路大震災から3年。そろそろ記憶も風化してきているように思うが、それに絡めてか、滋賀県の地盤や活断層を説明していた。来館者も感心ある話題だったのか、来館者が少なかったわりには、かなりの盛況だったように思う。私自身も少ししか話を聞けなかったが、なかなか面白い話が聞けた。

 それを思うと、何回来ても得るところはある施設だと思うだけに、滋賀県の県民性とか関係なく、いつも発見のある新しい琵琶湖博物館であって欲しいと思うのである。今年も多くの人に来てもらえるように....







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