Hotori Title 2

Vol. 34

97.10. 9 (Thu)



昼時の子供たち
お昼ご飯を食べる遠足の子供たち。あまりに団体が多いと、屋上広場だけでは収容しきれなくて、博物館裏側の広場で食べる光景がよく見られます。
 朝6時過ぎ。自宅を出るとき、ふと気がつくと吐く息が白かった。もう、そんな季節。

 今日は先週にもまして快晴も快晴、すばらしいまでの秋晴れである。もっとも私の方は今週寝不足の連続で「気持ちいい〜〜!」と言えるような気分ではなかったのだが、とにかく多少は元気が出るような天気である。そしていつも「琵琶湖博物館の最大の見物は、目の前に広がる琵琶湖とその風景」と思っていたりする私としては、絶好の琵琶湖博物館日和でもある(^_^)。

 さて、こんな良い季節の良い天気の良い場所ならば、小中学生の遠足や高校生の校外学習にはピッタリ。というわけで今日はたくさんの小学生が、これでもかこれでもか、というほど訪れていた。ん〜本当にすごい。どこもかしこも小学生のグループが途切れることなく駆け回っている。子供たちの歓声が間断なく館内に響いている(といっても展示を見ての歓声ではなく、友達を呼ぶ大声ばかりなのだが...^_^;)。

 さすがにこの状況では一般来館者もゆっくり展示を見て回れるどころの話ではないだろうと思う。実のところ、休日の人の多さと平日にしか行わないフロアートークなどのイベントのこともあって、このウェブに「平日に行こう」なるタイトルで、平日の来館の勧めなんぞを載せるべくかなり書き上げていたのだけど、この状況を見ると少々考え直す必要があるかもしれない。

 一般展示部分もそうだが、図書館などの本来静かであるべき部分も騒々しいばかりだし、情報利用室の各ブースも子供たちがゲームっぽいソフトウェアで遊ぶ姿ばかりが目に付く。ま〜仕方ないといえば仕方ないことなんだけど、普通に来館される人にとっては、ちょっと琵琶湖博物館に対する印象が歪んでしまうかもしれない。


小学生来襲
入場制限中のディスカバリー・ルームに押し寄せる小学生。制止するインストラクターも大変です。
 そして子供たちの大群の来襲で一番大変なのが、ディスカバリー・ルーム。元々、子供たちの“遊び場”っぽい雰囲気なわけで、一番人気なのも無理はない。しかしディスカバリー・ルームじたい、さほど広いわけでもないので同時に入れる人数には限界がある。一般の展示室と違って出入り口以外は閉鎖された空間だしね。休日なんかだと、家族連れが多いせいか入場制限をしているらしいのだが、私が赴く平日にはそんな光景は見たことがなかった(もっとも常にそこにいるわけではないせいもあると思うが)。

 しかし今日は思いっきり入場制限してました。子供たちは入り口が閉められているにも関わらず、空くのを待ってます。というか、なんで入られないのか文句言ってるやつも多いみたい(^_^;)。話に寄れば、インストラクターが目を離した隙に、強引に入ってくる子供も少なくないらしい。中に子供たちが多いと、インストラクターも入口だけにべったりといかなくなるのだろう。

 そんな光景を見て「今日は凄いねぇ、子供たち」とインストラクターに話し掛けると、「今日はまだマシですよ」なんて答えが返ってくる。う〜む、もはや二の句が継げない。学校関係の団体だけでも10や20なんてものじゃないみたいだしねぇ....

 博物館に行ってみたいという友達に「土日祝日は、やたら人が多いから、もし可能なら平日に来た方が良いよ」なんてアドバイスをよくしているんだけど、この状況だとちょっと考え直さないと行けないかもしれない。おまけに「今の季節は最高だよ〜」なんて付け加えているけど、当分のあいだ遠足団体は多そうだし、どうしたもんかなぁ。

 観光地その他に個人で行っているときに、何が嫌だって団体客ほど嫌なものはない。邪魔だし鬱陶しいし、何よりも団体でつるんでいるから傍若無人。博物館でもよく見かけることなんだけどね。自分でそう思っているから、なかなか平日にそういう状況だと、人に勧めづらい。「平日に行こう」なんて言ってる場合じゃないかも(^_^;;)


どこで食べるねん
しかしいくら食べるところがないといっても、ここで食べるのはいかがなものかと思うのだが....元々人の入るところじゃないし、博物館の渡り廊下から丸見えだし。大人の団体観光客もここで食べている時があるけど、こんなところで食べるなら、下の芝生広場に行けば良いのに。
 ま、それでも小学生程度だと微笑ましい部分もあるし、仕方ないと言う気もするけどね。昼間酒に酔って千鳥足で歩く大人よりは100倍マシ(笑)。

 そうこう思っているうちに午後3時を過ぎると、朝からあれだけ騒がしかった館内が一転、静寂を取り戻す。なんとなくホッとするなぁ、と思ってみるのだが、それは私なんぞよりインストラクターやディスカバリールームの担当者が思うことだろう(^o^)。いや、端から見ている分にもホッとする。

 平日の一般来館の狙いは午後遅くからか。でもあまり遅くなると、見て回る時間が少ないからねぇ。それでなくても見るのに時間のかかる盛りだくさんの琵琶湖博物館。その辺の兼ね合いが難しいかも。いつでも4時を過ぎて来館する人が少なくないしね。そういう人を見ていると、せっかく来たのにもったいないなぁ、って思う。絶対、全部見れないし、ゆっくり見ることもできない。

 友達には琵琶湖博物館へ来る際に、どう勧めようかな?悩むところだ。


新企画展前夜
前回の古代湖も入口付近の造りが凝っていましたが、今回もなかなか...
 さて、明日から新しい企画展『私とあなたの琵琶湖アルバム』がスタートする。私自身、どんなことをやるのか全く知らなかったのだが(そりゃ当然と言えば当然)、たまたま閉館後に追い込み作業中の企画展示室に入る機会があったので、その時の第一印象。

ん?なかなか良いかも?

 まだ作業中のところも多かったし、ゆっくり見ている暇もなかったので、さっと通った感じだけなんだけど、コンセプトが明快というか、企画展のテーマに対して中身が分かりやすくて良い感じ。

 要は写真展的なものが中心なんだけど、なんでここにこういうのを置いておく必要があるのか?とか、変なオブジェクトがなくて良かった。入口の暗室トンネルみたいなところでスライド映写するのも、なかなか良い演出。「おぉ!」という感じ(前回企画展『古代湖』の光と影の演出も良かったけど)。

 企画展が別料金であることで、お金を払う価値があるかどうかについては、基本的に琵琶湖博物館 F.A.Q.に書いてあるとおりで、それは変わらないと思うんだけど、企画展も回を重ねるに従ってより良くなっている気がする。詳しいことはまた企画展開始後にゆっくり見てからにしたいと思う。







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