Vol. 33
万葉の森に巣を作っているらしいトンビが、博物館裏を気持ちよさそうに飛んでいます。 |
そのまま湖北までレイクサイド・ドライブをしたくなる気持ちを抑えて博物館へ行く。久しぶりに青空の下の博物館である。なぜか私が博物館に行くときには天気がよくない、というジンクス(?)がある。結構、晴れ男だと思っているのだが....そのせいもあって、インストラクターの女の子から「秋の写真を楽しみにしてますよ〜」なんて言われても、秋を感じさせるものを撮る機会がない(T_T)。
が、たまたま今日は大きなトラブル報告もなかったこともあって、昼飯を食べた後にちょっと博物館裏の「生態観察池」や「万葉の森」の方へカメラを持って出てみた。天気が下り坂のせいか琵琶湖の対岸は霞んでいるが、トンボが歩くのにじゃまなほどたくさん飛んでいて、心地よい風とともに秋を感じさせる。博物館の中は季節感はないけれど、その周りには季節感が満載である。
紫の桔梗(キキョウ)。 | 琵琶湖をバックにコスモス。 |
生活実験工房の方に行くと、博物館がやっている小さな田んぼに一面黄金色した稲穂が実っている。誰かが作ったのであろう案山子(かかし)が賑やかに立っている。小さな田んぼにしては、賑やかすぎるほどたくさんだ(^_^)
で、稲穂なんかじっくり見る機会もないので(普通そうでしょ?)、なんとなく見てしまう。「頭を垂れる稲穂かな」ってのは、こういうことなんだなー、と。何だか自分でも笑ってしまうんだけど、都会に住んでる子供も大人もそうなんじゃないかな?ある一定の年齢より下の人間にとっては、まわりに田んぼなんかないことも多いだろうし、だからといってどこかの田んぼに入ってじっくり見るなんてこともできないだろうし。
実りの秋です(^o^)/ |
ところで、この田んぼや万葉の森のある博物館の裏側ってのは、来館者がほとんど来ないところ。家族連れやカップルが時々散策しているくらい。琵琶湖も見えてなかなか良いところなので、もっと来たら良いのに....と思うのだが、案内もないせいか誰も来ない。正面玄関から入ってきて正面玄関から帰られなくても、一通り展示を見学したら博物館裏手へ出れるドアのところへ来れるのだから、ここから湖畔の芝生公園の方へ降りて駐車場へ向かえば良いのになぁ、と常日頃思っている。せっかく来たんだから、こちら側にもこないと損したようなものだ(いや本当に)。
そういえば生活実験工房そのものも、一般来館者には全く公開されないまま1年が過ぎている。こちらももったいないことだ。私も開館当初は何かやってるものだと思って、博物館に来るたびに足を運んだものの、いつも閉まったままなので疑問に感じていた時期があった。一応、博物館の案内には載っているのにね(^_^;)。
私は今年になってから二度ほど入る機会があったが、別段この中に何があるというわけではない。でも昔の家を再現したような感じなので、天井が高くて非常に落ち着ける。畳の部屋もあるし、土間に腰掛けてるだけでも良い感じ。お茶をすすりながら友達と縁側話でもしたいところだ(^_^)。そんなわけで来館者の休憩場所として良いかもしれないと、勝手に思ってたりする。なんせ、琵琶湖博物館の欠点は昼ご飯の食べる場所も含めた休憩場所の少なさにある。生活実験工房を開放したりしたら、お年寄りの人たちなんかは、ここでずっとくつろいでしまうのではないかな?(笑)
ただ聞くところによれば、元々は開放する予定だったのだけど、常に誰かが常駐してないといけないので人手が足りないという話。そのうち、時間を決めて開放する措置を取ろうかと検討してはいるみたいなので、ぜひとも実現して欲しいもの。
秋空の下、湖畔の芝生で食べる昼ご飯は最高! |
F.A.Q.コーナーにも書いたけど、館内に食事する場所が少ないこともあるし、絶対この季節は昼ご飯をもってきて、この芝生で食べるのが一番!!家族連れはもちろん、カップル、グループ、団体さんもそうしたら良いと思ってる(団体は無理か...)。
館内は10月に入って遠足の子供たちでいっぱいだが、これからの季節、博物館そのものだけじゃなくて、博物館の周りも一緒に訪れて、秋を感じて欲しいものだ。
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