Hotori Title 2

Vol. 14

97. 1.22 (Wed)



琵琶湖博物館はこの日,終日こんな吹雪の中でした.こんな日に来てくれる人がいるなんて,なんか信じられませんでした(^_^;;)
 やっぱ博物館に来るのはいいなぁ,某社のコンピューター室で辛気くさくやってるよりずっと....なんて言ってられない!状況の今日。いや,ホントに全国的にどこも大変だったでしょうけど,運の悪いことにこんな日に限って,博物館行き(涙)。無論,車で行くような無謀なことはせず,電車で草津へ,そこからバスという選択。

 しかしこんな日にバスが運転しているわけがない....→職員が出てこれない→臨時休館→こんな日は休むに限る,ってなことを考えてみたのだが,元々雪国(滋賀県も雪国でしょう :-)の博物館ですから,職員が出てこれないなんてことはないだろうな,ということで,私も電車の遅れを考えて30分以上早く家を出た。


雪明かりの中,ザクザクと音を立てながら,駅へ向かう。ぜぇぜぇ。駅にようやく到着すると,案の定

「普通電車は5分ほど遅れております。快速電車は情報が入り次第お伝えします」

 いつものパターンだ。乗るべき快速は普通の後に来るようだが,それでも5分遅れとは意外とちゃんと運転している.まだ始発から数本目だからか? が,その矢先,

「先ほど普通電車は5分ほどの遅れとお伝えしましたが,さらに5分ほど遅れて....」

 さらに10分後,

「現在,普通電車は吹田駅で停止しております」

 おぃおぃ,吹田と言えば,まだ3つも手前の駅だ。これでは到着が何時になるのかわからない。そしてすでにホームで立ちぼうけになって30分以上。足の指がガチガチになってきて痛い。結構着込んできたし手袋もしているのだが,足の指は辛い。

博物館の裏手に出て撮りました.博物館の生態観察池と琵琶湖.いかにも冬!ってな雰囲気です.秋晴れの時とは全く違う場所かのようです.
 大津に行くなら阪急→京阪京津線という裏街道もあるが,草津となるとJRしかない.おまけに京都までなら普通でも行くが,その先は快速に乗るしかない.このままではラチがあかないし,取りあえず一度家に帰るか,と考えたところで,普通電車が動き始めたとの放送が入る。相変わらず快速電車は情報なしだ。

 で,京都行きだと言うことで,とりあえず京都まで行くことにする。が,ホームに入ってきた普通電車の行き先表示板には「高槻行き」と書いてある。不審に思うが「京都までこの電車が先着します」と放送しているので,行き先が変更になったんだろうと思って乗る。ホームに溢れている人達もそういう思いなのだろう,ドカッと乗り込む。

 摂津富田を経て,高槻に近づいた時「次は終点,高槻」と車内アナウンス。“ばっきゃやろー,茨木駅のアナウンスとちがうじゃねーか”と思ったが,そう思ったのは私だけではなく,車内で一斉にブーイングと不満の声が挙がる(^^;)。とはいえ,否応なしに狭い高槻駅のホームに押し出される。本当にこの駅のホームだけは危険だ。


 5分ごとに上り電車が到着するが,みな普通電車で全て高槻折り返しになっている。狭いホームの端になんとか場所を確保している私は,横殴りの雪がまともに当たって,半分雪だるま状態。たまらん.....と,その時

「京都方面の快速電車の予定ですが,全く分かっておりません」

 そんなアナウンスするなー!というよりも,もう寒さに凍えた失笑だけが漏れる。しかし5分後,予告なしにいきなり快速電車が到着する。駅員も分かってなかったのだろう。もうこれに乗るしかない!状態で,ホームのお客が殺到する。私はホームの端っこで雪だるまになっていたのが幸いした。ドアの前である(^O^)/



琵琶湖博物館.吹雪いてない合間に雪かき(^_^)
 そんなこんなで1時間以上遅れた快速に乗り,なんとか草津駅に着いた時は,もう2時間近く延着していた.そして「バスは運転してるかなー?」とバス停へ行くと,インストラクターの女の子達や学芸員の人もバスを待っていた.「バス,動いてるんですか?」と聞くと,始発から多少の遅れはあったものの,動いているらしい.おーさすが雪国のバス(^O^).阪急バスとかはとっとと運休を決め込んでいるのにねぇ.

 しばらくしてチェーンを巻いた烏丸半島行きのバスがやってきた.こんな日に博物館へ来る人なんて,絶対にいないだろうに大変だなぁ....一面の雪景色とチェーンが雪と道路を踏みしめる音を聞いていると,このままスキー場に行けばいいのに...等と思ってしまう(^_^;;).ともあれ,定時より1時間半遅れで博物館に到着する.

 博物館の前では,インストラクターや学芸員が雪かきをして,来館者のために最低限の道を作っている.あ〜やっぱ,こんな日も開館するのね〜(いや,とっくに開館している時間なのだが)

 コンピューター室でちょっと仕事をしてから,館内へ出てみる.インストラクターの女の子に「来館者いた?」と聞くと「5人来ました」との答え.ぎょえ〜,こんな日に来るヤツもいるのか....こんな日に来てくれるお客さんは,学芸員やインストラクターがマンツーマンで御案内するとか,祝○○様という看板をあげるとか....それくらい有り難いお客さんだ(笑).


裏手の広場で写真なんぞを撮りつつ歩いていると,このくらいは埋まります(この日はさすがに革靴では出勤できませんでした.ズボンもジーパン :-)
 博物館裏側(琵琶湖側)の広場は無論,人っ子一人いない.雪がしんしんと積もるばかりである.どうもその雪の中に飛び出して行きたい気分だ(笑).しかし,いつもなら開放されている扉は閉まったままだ(当然).でも,行きたい気持ちが抑えられずに,勝手に開けて綺麗な雪面に自分の足跡をつけてみる(^^).ちょっと進むと膝下まで埋まる.さすがに普通の靴とズボンでは,これ以上はヤバ目なので退却する.まずは満足(笑).子供みたいだが,いいのだ :-)

 しばらくまた中で仕事をして,昼飯を悪評高い「にほのうみ」(博物館内に唯一のレストラン)で食べる.いつもは途中でローソンかパン屋に寄って買ってくるか,もしくは博物館出入りの弁当屋さんに注文するのだが,今日は遅れに遅れてきたので弁当の注文が間に合わなかったのである.仕方なく,相変わらず即席カレーではないかと思うようなカレーを食べる.本当に高い,まずい,量が少ないの3拍子が揃った店である(-_-#).

 それでも日曜には行列をなすのだが(ここしかないから当然>でも弁当持参か見学前後にどっかで食うべき),今日は当然お客さんはいない.いや,外国人の女性が一人いた.で,他はと言うと,やっぱり日頃こんなとこで食べない(笑)学芸員の人たちが来た.おっと副館長に続いて,館長もここで食べるようだ....

 なんか話が盛り上がっているようだ.聞こえてくる話を聞いていると,どうやら今日は何人来るか賭をしようかとかゆーことで盛り上がっているみたいだ(^_^;;).ま,その気持ちは分からなくもない(笑).私だって気になる.無論,開館以来の最低来館者数の記録を更新するのは間違いないけど,こんな日に博物館に来るような人が何人いるのか,私も知りたい(^_^).


 で,またインストラクターの女の子に聞くと,午前中で18人.おー二桁に達したか,って感じ.一桁止まりとか思っていたんだけど,やっぱ少々雪が降っても関係ないのかなぁ...(んなわけないか).それにしても話を聞いていると,こんな雪の中で車で来た人がいるという!!いやーもう,ただただ感心するだけですね(^^).

いつもなら平日でも午後からはそれなりにお客さんがいるのに,今日は終日こんな感じ.誰もいません(^_^;;
 その後,情報利用室や図書館に行ってみるが,ホント今日は誰かが触った感じがない.いつもなら途中で見たまんまの画面になっていたりするのだが,きれーーに全てのブースがトップメニュー画面になったままだ.それでも午後からはちらほらお客さんの姿を見かけるようにはなった.本当に少数だけど.

 インストラクターの女の子に「暇?」とか声かけると「暇すぎ」という声が返ってくる.いつもなら「暇?」なんて声をかけることは,とてもとてもできないんだけどね(^_-).何かとお客さんの最前線で接している彼女ら彼らだから.

 しかしインストラクターの女の子の中にも,車で通勤してきた人がいて,まーなんつーか感心しました.学芸員の人も結構車通勤してきたみたいだし.さすが雪国の人ですねぇ.軟弱な私はとてもとても...(^^;;;).

 そして夕刻.いつもなら6時前のバスで帰るところを皆,一本でも早いバスで帰ろうと,速攻で帰り支度をしてバス停に向かう.またまたインストラクターの女の子に聞くと,本日の来館者数は78人! なんとまぁ,そんなに来たものよ...と,つくづく思う.例の賭は誰が当たったのか知らないけれど,本当に今日の来館者の方は,来館者の鏡(?)ですね.

 これから本格的な雪の季節かも知れないけど,できれば私が博物館に行く日には,良い天気であって欲しいものです(^_^;).







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