SideB Again

湖畔の博物館へ、もう一度
Vol.4 「水族企画展『おもしろナマズ大発見』」 Page2

 

 さて、水族企画展示室はさして大きくない一室です。12畳くらいでしょうか。その周囲の壁に、小さな水槽がいくつもはめ込まれている形になってます。それゆえに、展示方法に対して変化がつけられるわけでもなく、時々部屋の中央にも水槽を置いてみたりということはありますが、多くの場合は周囲の壁の小さな水槽毎にテーマに関連した魚を種類別に展示しているという方法を採っています。

 今回も展示そのものはそういった形式で展示されており、日本に棲むナマズ(日本に生息するのは8種類だそうです)を始め、世界各地のナマズが展示されています。それだけ見るといつもと変わらないのですが、今回はちょっと面白い工夫がされていました。

 水族企画展のタイトルは「おもしろナマズ大発見」と題されています。それだけ聞くと、それが何か?という感じですけど、水族企画展がクイズ形式のような形になっているのですね。

 先にも書いたように水族展示室は、三方の壁に小さな水槽が合計12個埋め込まれています。その三方に対応するように、問題が3つ。1つの問題につき4つの水槽が割り当てられています。

 例えば「ナマズのちえくらべ」と題された質問では、忍術を使う、電気を使うなど、A〜Dの4つのキーワードが用意されていて、ヒントと実際の水槽を見ながら、それぞれのキーワードに対応したナマズがいる水槽の番号を当てはめていくというわけです。キーワードがその種類のナマズの特徴であり、その特徴を持つナマズのいる水槽がどれなのか、調べていくということになるわけですね。

 水族企画展示室入口にはクイズの答えを記入する用紙が置いてあり、展示室内の各水槽とその解説を見ながら答えを用紙に書いていくようになっています。用紙に答えを書いたからといって、応募して何か当たるわけでもなく(^_^;)、単に最後に答え合わせをして当たったかどうか、ってだけのものですが、なかなか良いアイデアのように思えました。

水族企画展示室内の様子

水族企画展示室内。3面の壁に、3つのクイズが。
子供向けとして良いアイデアですが、大人にも良いかも?
(水族企画展示室内にて)

 このクイズ自体は、言わずもがな小学生向けといった感じのものなのですが、開催期間が夏休みであることを考えると、ピッタリふさわしいアイデアだなぁ、と思いますね。大人が無邪気にやるには少々恥ずかしいものですが、小学生なら友達同士でワイワイしながらこういうのをやるのも面白いことでしょう。当たった、当たってない、だけでも楽しめる年頃でしょうから(たぶん)

 しかしながら子供だけでなく、大人でもこのクイズ用紙を手にとって見て回るのは、非常に良いのではないかと思いました。本来の水族企画展のパンフレットもあり、それはそれで良くまとまっておりカラー写真付で良いものだと思います(有料の企画展にはロクなパンフもないのに、追加料金なしの水族企画展には、こんな良いパンフがあるなんてね!)。

 けれど、水族企画展の中のナマズたちを見て回るのには、意外とこのクイズ用紙が参考になるんですね。1枚の用紙の片面に、各水槽にいるナマズの特徴が簡潔に書かれているわけです。クイズ用紙だけではどの水槽のナマズがどの特徴に当てはまるかは、実際に見てみないと分かりませんが、大人がちゃんと見ればすぐ分かる程度のものですから、クイズというよりは案内パンフみたいにして使えるのですね。

 私もいつもながら、ほとんど流し見してしまうところですが「ウナギ同様、デンキナマズなんているんだ」とか「ピラニアみたいに集団でデカい動物を襲うナマズは、やっぱピラニア同様南米産かぁ」なんて、クイズ用紙を眺めてから興味を持って、再度水槽を見直したりしてました。

 本当のことを言えば、たぶんクイズ(用紙)がなければ、いつもと同じ感じで展示しているなぁとしか思わなかったでしょう(^_^;)。琵琶湖博物館に関しては、いささか擦れてしまってる私ですから、ややもすると斜に構えがちですしねぇ。

 なんにせよ、クイズそのものも良いアイデアだと思いますし、クイズ用紙のような展示室の簡単なガイドみたいなものも良かったと思います。唯一残念なのは、水族企画展は企画展と違い、9月末で終了してしまうことだけですね...

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