SideB Again

琵琶湖博物館 F.A.Q.
【1】 紹介編

 

Q1-1. 琵琶湖博物館って、どんなところなの?

 博物館というくらいですから博物館なのですが、非常にてんこ盛りであまり博物館然としてなくて、なんといっても景色はキレイだし、おまけに水族館まであるというところです。

 主に展示は4つに分かれています。入館してすぐアトリウムと呼ばれるホール横のエスカレーターを上がったところがA展示室。琵琶湖そのものの歴史、昔この地にいた動植物の化石などの展示などを中心に 「琵琶湖のおいたち」 と題して地質学的な展示となっています。昔、琵琶湖は三重県の伊賀上野付近にあって、琵琶湖は北上しているとか、アケボノゾウとか多くの化石が琵琶湖の周りで見つかっているとか、そういった展示から、そういう研究はどのように行うのか、といった研究方法の様子まで再現されています。特に実際に化石に触れる化石のギャラリーはなかなかのものです。

 A展示室を出て、吹き抜けのホール(アトリウム)の反対側へ回ったところにあるB展示室は 「人と琵琶湖の歴史」 と題され、A展示室が人類誕生以前の琵琶湖の歴史を扱ったのに対して、こちらでは縄文時代から戦後すぐまでの人と琵琶湖の関わりの歴史を展示しています。B展示室に入ったところには 「つづらお遺跡」 「粟津貝塚」 など水中遺跡の発掘方法が示されていると同時に、粟津貝塚の一部ですが遺跡そのものが展示されています。他にも壬申の乱の舞台ともなった瀬田の唐橋の本物 (発掘されたもの) と復元したもの、戦前まで琵琶湖交通の主役だった丸子船 (実際に博物館まで琵琶湖を走ってきた本物) の展示、琵琶湖での漁業の方法や漁師の家の再現、そして水害などへの対策や有名なインクラインをはじめとする水利用の歴史などが展示されています。ほとんど実物が展示されているというのがポイント高いと思います。

 B展示室を出ると、渡り廊下を通って別棟の方へ行きます。そこがC展示室。テーマは 「湖の歴史と人々のくらし」。昭和30年代から現在に至るまで、人と水の関わりがどう変わってきたのかをベースに展示されています。昔は川の水を利用していたのが、水道ができて便利になった反面、水を汚さないという意識が少なくなっていったそんな過程をしってもらうべく、昭和30年代の家のモデルとして、富江さん宅をそっくりそのまま移築復元してあります (いや、これはホントに凄いですよね)。他にも滋賀県の草の根ホタル調査、植物調査をはじめ、せっけん運動の歴史といったもののほか、床一面に大きな地図が貼ってあり、それで自分の家と琵琶湖の位置が確認できるとか、地球の自転が琵琶湖の水の流れにどう影響しているかを知ってもらう回転実験室とか、実際に本物のプランクトンを見てもらうとか....とにかく盛りだくさんの展示室です(迷子にもなりやすい?)。

 そしてC展示室のある棟の1階には、来館者ご期待の水族展示室があります。ここまでかなり疲れているでしょうが、水中トンネルみたいなところへ来ると、そんな疲れも吹き飛ぶことでしょう。魚を下から見上げるってのは、なかなかないことですからね。この辺はとにかく最大の人気コーナーで、混雑度も激しいところです。ちなみに日本最大の淡水魚水族館という触れ込みはありますが、決して琵琶湖水族館ではなくて琵琶湖博物館です(笑)。琵琶湖水族館だと思ってくる人が少なくないみたいですけど....それから淡水魚ですので、巷の有名水族館みたいにカラフルできれいな魚は少ないのです。決して海遊館と比較しないように(笑)。「どれも色が地味だね」なんて声をよく聞きます(^_^;;)

 このほか、子供たちが遊んで学べるディスカバリールーム、博物館に保存されているビデオ資料200点以上をゆっくりと見れる情報利用室、調べものに最適の図書室、そして何といっても、湖畔のちょっとした高台からの素晴らしい琵琶湖の景色。見るところには欠きません。また、図書室には質問コーナーというところがあって、博物館の学芸員が毎日来館者の質問にお答えしています。平日午後には「フロアートーク」というものがあって、学芸員が来館者に様々なテーマでミニトークを行っています。

 まさに盛りだくさんの博物館で、十分来た価値があると思えるところのはずです。

 

Q1-2. 具体的にどんな展示があるのか知りたい!

 琵琶湖博物館公式ウェブサイトにある 「仮想見学」 をご覧下さい。トップページからは 「電子博物館」 → 「琵琶湖博物館 仮想見学」 と選んでいけば見ることができます。

 「琵琶湖博物館 仮想見学」 では、各展示室の展示内容の概要を順路に従って、写真と簡単な解説文で見ていくことができます。「展示物紹介一覧メニュー」 からは、展示項目が一覧形式になっていて、そこから展示内容の解説を見ることもできます。

 館内の展示物の様子は、この 「仮想見学」 でおおよそは掴んでいただけるかと思います。その他、周りの景色や館内外の雰囲気については、この SideB Again にある各内容を見ていただければ、と思います。

 

Q1-3. 琵琶湖博物館は、いつできたの?

 1996年10月20日です。構想から10年以上の歳月を要したとのことです。開館のときには、秋篠宮夫妻を迎えての式典が開かれました。

 そして、来る2001年10月20日で琵琶湖博物館も5周年となりました。来館者数も昨年11月の時点で300万人を超えています。

 

Q1-4. 琵琶湖博物館って、誰が作ったの?

 滋賀県立琵琶湖博物館というくらいですから、滋賀県です。職員の方も、もちろん滋賀県の職員です。

 なんでも国の補助を一切受けずに作ったのが自慢だとか....そんな話を小耳にはさんだこともあります(^_^)

 

Q1-5. 琵琶湖博物館は、なぜ作られたの?

 開館に至るまでの経緯については、琵琶湖博物館公式ウェブサイトから 「琵琶湖博物館 活動紹介」 → 「琵琶湖博物館 沿革」 か、同じく公式ページから 「出版物紹介」 → 「琵琶湖博物館 開館までのあゆみ」 にある内容をご覧下さい。特に後者は詳しい設立経緯を記した出版物 「琵琶湖博物館 開館までのあゆみ」 を PDF ファイルとして公開しています。設立に関することは、ほとんどこれを見れば分かるのではないかと思います。

 

Q1-6. 琵琶湖博物館の連絡先は?

〒525−0001
滋賀県草津市下物町1091

滋賀県立琵琶湖博物館

TEL 077-568-4811
FAX 077-568-4850

電話は午前8時半から午後5時までです。

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